プロで輝け両左腕 家族も歓喜のカチャーシー

沖縄ジュニア

2014年10月25日 20:30

 【北部】23日のプロ野球ドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスに5位指名された島袋洋奨投手(21)の今帰仁村の祖父母宅と、横浜DeNAベイスターズから4位指名を受けた福地元春投手(24)の名護市の実家には大勢の人たちが集まり、喜びを分かち合った。プロの道をつかんだ両左腕の活躍を期待し、エールを送った。


[島袋家]祖母「90歳の贈り物」 

 【今帰仁】今帰仁村兼次にある島袋洋奨投手の祖父母宅では、母親の美由紀さん(51)や祖母の光さん(89)、親戚らがドラフト会議の様子を見守った。なかなか名前が呼ばれない中、午後6時36分にホークスから指名を受けると「よかったー」「活躍が楽しみ」と喜びの声。一斉にカチャーシーを舞った。

 祈るようにテレビを見ていた美由紀さんは「すごくうれしい。自分の子が甲子園でプレーし、プロから指名も受けるなんて、まだ信じられない」と大興奮の様子。「しっかり頑張ってほしい。親としてサポートしたい」と意気込んだ。

 発表から約5分後、単身赴任で京都にいる父親の直司さん(54)から美由紀さんに電話が。美由紀さんは緊張の糸が切れたように涙をこぼしながら、電話越しに喜びを分かち合った。

 祖母の光さんは「沖縄で試合するときは応援に行く」と早くも意欲満々。「けがをしないように」と毎朝祈っているという。

 24日は島袋投手が22歳の、26日は光さんが90歳の誕生日。「孫からいいプレゼントをもらった。誕生日にも電話をくれるはず」と喜んだ。

[福地家]「頑張った」涙の父 

 【名護】「おめでとう! よく頑張ったな」。福地元春投手の地元・名護市大北の実家では、父親の安夫さん(49)、母親の幸子さん(49)や親戚ら約30人が大祝賀会を開いた。午後6時56分、福地投手から報告の電話を受けた安夫さんは、泣きはらした目をこすりながらも満面の笑みで息子を激励した。

 ひっきりなしに鳴る祝福の電話対応に追われた安夫さんは「はっさびよー、待ちかんてぃーどころではなかった。本当にうれしい。プロだよ、プロ」と顔をくしゃくしゃにし、泣いたり笑ったり。幼稚園で野球を始めた愛息子に「プロを目指して一生懸命だった。これからが勝負。しっかり生き残ってほしい」とエールを送った。

 福地投手は身長182センチ、体重89キロと体格にも恵まれている。幸子さんは「しっかり体をつくろうと、彼なりに努力してきた」と振り返る。「プロの世界は、練習もますます厳しくなる。けがに気をつけて、頑張ってほしい」と息子を気遣った。

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=87856



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